耳や鼻の不調が起きる風邪

風邪とは

風邪の時におきる耳や鼻の不調は病名を掲げると急性上気道炎、急性咽頭炎・急性咽喉頭炎、急性喉頭炎(声帯炎)・急性扁桃炎・扁桃周囲炎・扁桃周囲膿瘍・咽後膿瘍、気管炎・気管支炎などです。

風邪の症状

一般的な症状としてはのどの痛みや、咳、痰が絡むなどの症状が起きます。
鼻水は最初は無色のさらさらした状態ですが、ひどくなると黄味がかって粘りも出てきます。
また物を飲みにくくなります。
発熱もあります。

菌が消化器に感染すれば嘔吐、腹痛、下痢、時には目が痛んだり充血したりすることもあります。

風邪の原因

原因はウイルスや細菌の感染です。
風邪の程度がひどくなるかどうかには個人差があります。

風邪の治療

風邪は引き初めに休養と栄養を十分とることで本来の自然治癒力を引き出すと治りやすいものです。
葛根湯は風の引き初めに発汗を促す、気管を拡げる、痛みを和らげるといった効果があるので風邪の回復を早めます。
新宿耳鼻科では、インフルエンザにはタミフルなどの特定の抗ウイルス薬を使うことがあります。
そのほかの風邪の場合には、今出ている症状を抑える治療になります。
熱には解熱剤、咳には咳止めという具合です。
細菌に感染しているときには抗生物質を使うこともあります。
風邪薬は眠くなるので飲みたくないという場合には漢方薬なども有効です。

耳鼻科の風邪治療のメリット

常に鼻やのどを診ているため、鼻やのどの状態を的確に判断し、風邪の状態を把握し治療に結びつけることができます。
耳鼻科では専用の医療器具を使って鼻やのどを詳しく観察します。
鼻から口の咽頭後壁や扁桃、その奥の声帯や気管まで診ることができるので、炎症を起こしている場所を正確に特定することができます。
それによって適切な薬を選ぶことができます。
また、外来での処置を行うことで鼻づまりからくる不快な気分を取り除くことができます。
それによって食欲を増進し、睡眠の質をよくして結果的に風邪を早く治すことができます。

・風邪の予防
1、手洗い
せっけんで15秒~30秒かけて洗い流水で流します。
清潔な布類、ペーパータオルなどで拭いてよく乾燥させます。
風邪を引いた人が使った食器類もきちんと洗いましょう。

2、うがい
汚れた口やのどを洗浄します。
のどの水分補給になるので咳を抑え痰をきります。
水、生理食塩水、うがい薬などを使います。
うがい薬を使うときには一日数回にとどめます。

2、栄養
栄養バランスのいい食事をしましょう。

3、休養
過労や睡眠不足は風邪の大きな原因です。
風邪をひいてしまったときには無理な登校、出社をせずに休みましょう。
風邪が治りやすくなり、ほかの人へ移さずに済みます。

4、水分補給
水分不足は免疫力を弱めると同時にのどや鼻の粘膜も弱くします。
特に風邪をひいて下痢や嘔吐、発熱があるときの水分補給は重要です。
高齢者や子供などは脱水症状を起こしやすくなります。

5、保温
衣類や室温も適度な温かさにします。
また湯冷めは禁物です。

6、保湿
部屋は適度に換気をして空気をきれいにすると同時に適度な暖房と加湿をして、のどや鼻の粘膜を守ります。
マスクは鼻や口周りの湿度を守るので風邪予防の効果があります。