耳鼻科領域に原因のある頭痛

耳鼻科領域に原因のある頭痛

頭痛は頭が患部となる症状ですから耳鼻科の診察領域からは少し外れています。
片頭痛など頭痛の持病がある方は内科や頭痛外来などの利用がよくおすすめされますが、耳鼻科はまったく頭痛を診ないのかというとそうではありません。
耳鼻科の診察領域に異常があり、それが頭痛の原因となっている場合もあるためです。
どんなものがあるかというと、たとえば副鼻腔炎です。
鼻の奥にある空洞で炎症が起きている病気で、ここに膿が溜まります。
短期間の副鼻腔炎が急性、三か月以上の長期にわたってこの症状が出た場合を慢性と呼びます。

この病気になると鼻水に関する症状が出るほか、鼻以外の場所が痛むといった症状が出る場合もあるのです。
頭痛になる場合もありますし、目や頬、おでこ、歯などに痛みを感じる場合もあります。
さらには発熱、咳など、いろいろな症状の原因となる場合もあるのです。
その一つとして頭痛が強く出ている場合、症状が出ているのは頭ですが原因は耳鼻科領域にあるわけですから、診察や治療の相談は耳鼻科がおすすめとなります。
ご紹介した副鼻腔炎以外にも頭痛の原因となる耳鼻科領域の病気はあります。
頭痛の症状と耳鼻科はまったく関係がないわけではありません。
頭痛や耳鼻科領域の症状で困ったことがあるときは耳鼻科で相談してみるのもおすすめです。

予防はどうすればいい?

頭痛の原因がまさか耳鼻科が診察する範囲にあるとは思わないかもしれません。
そもそもそのような症状が起きないように予防を心がけたいなら、まず風邪をひかないように注意してください。
先にご紹介した副鼻腔炎は風邪から発症するケースが多いのです。
風邪をひかないように注意すれば副鼻腔炎による頭痛といった症状も起こりにくくなります。
その前段階となる風邪の症状も避けられて一石二鳥ですから、風邪予防にしっかり取り組むといいでしょう。

基本的なところでは手洗いとうがいです。
冬場など特にこれをしっかりやることで風邪をひきにくくなります。
不規則な生活や暴飲暴食はなるべく避け、早寝早起き、健康的な食生活を心がけましょう。
部屋を暖かくすること、乾燥を避けるために適度に保湿することなども効果的です。
このような風邪予防は体全体の健康促進にもつながり、頭痛も起こりにくくはなります。
しかしこれだけで耳鼻科領域の健康すべてを保てるとは限りませんし、別の原因による頭痛が起こることもあります。
症状に悩んだときは早めに病院で相談するといいでしょう。